MTAセメントの使用

MTAセメントとは

今まで神経に達する大きなむし歯の場合、神経を取り根管治療をしなくてはなりませんでした。

ですが、マイクロスコープと神経が見えてしまった穴を閉鎖する 「MTAセメント」を使用することによって一定の基準を満たせば、80~90%近い確率で神経を温存 できるようになりました。

神経を残せるか残せないかで、将来の歯の抜歯リスクが大きく変わって来ます。  

「MTAセメント」(MTA = Ineral Trioxide Aggregate = ミネラル三酸化物)は、Mahmound Torabinejad教授により、アメリカで開発された歯科用の水硬性セメントです。

通常、歯科において「セメント」というと、一般的な歯科用セメントのように、詰め物や被せ物の合着や接着などに使用するもののように感じるかもしれませんが、このMTAセメントの場合、 海外では「根管の穿孔封鎖」や、「逆根管充填」など、様々な用途に使用 されています。

日本では、歯科用覆髄材料としてのみ、2007年に薬事承認されました。

MTAセメントの特徴

MTAセメントの特徴として、膨張しながら硬化するため、硬化後は封鎖性があり、むし歯の再発リスクをおさえてくれるだけでなく、 水と反応して生成した水酸化カルシウムが強アルカリ性を示すため、細菌を寄せ付けず、抗菌性を発揮 します。

さらに、成分に含まれるカルシウムイオンが放出されて、周辺の歯質でハイドロキシアパタイトを形成し、さらに生体親和性が高いことから、新規象牙質の形成の促進作用もあります。このような効果によって、 露髄(歯髄が露出してしまうこと)しても、神経を保護してくれ、できるだけ抜髄しない保存治療をおこなうことが可能 となるのです。

・粉と水を混ぜることによって固まるため、口腔内での使用に適している。
・膨張しながら硬化するため歯質とのすき間ができにくく、微小漏洩を抑制して細菌感染を防ぐ。
・他の歯科用セメントと比べ、細胞毒性が低く、新規象牙質の形成を促進する。
・硬化過程で強アルカリ性(pH12)を示し、細菌を殺菌する作用がある。
・Ca2+が放出されることにより、象牙細管などで、歯の成分であるハイドロキシアパタイトを形成する。
・歯の神経を残したままの治療が可能となるケースがあり、歯の寿命を延ばせるケースがある。

MTAセメントの使用例

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