根管治療をすることのメリットについて
根管治療を受けることのメリットとは
根管治療を受けることには、その治療が成功することで大きなメリットがあるといえます。
根管治療は、むし歯が歯髄まで進行し、以前であれば抜歯となっていた歯を、根管治療を行うことで救うことが出来るというものです。
抜歯を回避することが出来る。
→ 抜歯の場合天然の歯に近い形で噛むにはインプラントにする必要がある。
→ 抜歯を回避できればインプラントに発生する費用がかからない。
→ インプラントをあごの骨に埋め込む外科手術を回避できる。
歯根膜など歯の周りにあるセンサーのような組織を残せる
→ インプラントでは天然歯のような歯根膜はない。
→ たとえ神経をとっても歯根膜のある天然の歯とその周りの組織を残せる意味は大きい。
欧米の歯科医療先進国での根管治療の位置づけ
日本では根管治療の評価は驚くほど低い現状がありますが、欧米の歯科医療先進国では、根管治療はインプラントなどと同等の評価を得ています。それもそのはずです。根管治療を成功させることで「抜歯を回避できる」という最大のメリットがあります。いくらインプラントが優れた治療と言えども、天然の歯に勝るものは無いのです。また、 抜歯を避けることができ、インプラント治療を避けることが出来れば、その分の費用も掛けずに済みます。
抜歯の場合にインプラントにしてもしっかり噛みたいという方であれば、根管治療によって天然の歯を残せるほうがメリットがあるのです。


保険治療と自由診療の違い

治療法や使用できる薬品、歯科材料などが細かく決まっています。また、治療によって、保険点数が驚くほど低い場合もあり、1回の治療にかけられる時間にも限界があるという現状があります。そのため、患者様の希望と、最適な治療方法とを話し合ったときに、保険適用外の治療=自由診療の方が適しているといった場合もあります。
欧米の歯科医療先進国に匹敵する水準で、根管治療そしてその後の修復治療の成功率を上げていくためには、自由診療での根管治療が望ましいといえます。
保険の根管治療と自由診療の根管治療の比較表
保険適用で安価 | 自由診療のため保険治療よりも高くなる | |
肉眼で経験や感覚に頼って手探りで行う | 拡大視野下でしっかり見ながら行う | |
ラバーダムがされることはほとんど無い | ラバーダム防湿を必ず行う | |
消毒剤は欧米では禁止のケースも | 害が無く、治療に効果的な薬品 | |
ステンレスファイル | ニッケルチタンファイル | |
昭和から続いている方法 | MTAセメントなど質の高い効果的な材料の使用 | |
●成功率50%~60% | ●成功率80%~90% |